英国勅許公共財務会計士資格の取得〔会員対象〕
◇ 英国勅許公共財務会計士 CPFA
公認会計士、税理士、勅許会計士など、世界には多数の職業会計人資格があります。CIPFAの認定する勅許公共財務会計士(Chartered Public Finance Accountant : CPFA)の資格は、公共部門の財務管理(監査・会計・内部統制・資金管理等)の専門資格で、公共部門に特化した世界で唯一の職業会計人資格です。
英国にはイングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)、スコットランド勅許会計士協会(ICAS)、北アイルランド勅許会計士協会(ICANI)、勅許管理会計士協会(CIMA)、勅許公認会計士協会(ACCA)、CIPFAの6つの会計士協会があります。日本公認会計士協会(JICPA)が密な関係を有するのはICAEWです。CIPFAはこれまで2回ICAEWとの合併が検討されています。
◇ 地方監査会計技術者から英国勅許公共財務会計士へ
CIPFA本部では日本支部との協議により、下記の条件を満たす地方監査会計技術者に対して勅許公共財務会計士(CPFA)の資格を申請により授与しています。これまで、この特例によりCPFAの資格を取得したLGAATは約50名です。
① 地方監査会計技術者であること
② 博士学位取得者(会計関連)、修士学位取得者(会計科目の単位を取得)、あるいは、(米国)公認会計士であること
③ パブリックセクターにおける実務経験が5年以上
④ 日本支部Founderの推薦があること
◇ 英国勅許公共財務会計士資格取得の申請手続
地方監査会計技術者資格を取得後、CPFAの資格認定用に最新のCVを作成してください。CVは本部での会員資格審査のための唯一の資料となります。記載が不十分なために、資格の認定がなされなかったケースも少なくありません。できるだけ、詳細に記載をお願いします。完成した CVは、推薦人となる日本支部の石原俊彦 Founder にメールで送信してください(その際、本部への申請で必要とされますので、生年月日を付記ください)。随時受け付けています(ishihara@cipfa.jp)。
日本支部では形式要件の審査後、本部でCPFA資格の認定の可能性が高いと判断される場合には、以下の申請手数料の請求書を送付します。入金が確認され次第、一か月以内に本部に正式な推薦の手続きを行います(後日、資格の取得ができなかった場合には、この請求額は全額返金されます)。
博士学位取得者 150,000円
修士学位取得者 150,000円
公認会計士 150,000円
米国公認会計士 150,000円
英国勅許公共財務会計士資格の授与は、本部で年に3回開催される Membership and Student Board で審議されます。資格授与が認められた場合、申請者にはロンドンの本部から直接、その後の手続きについて連絡がなされます。なお、COVID-19の影響で認定の手続きには遅れが生じています(通常は日本支部からの申請後4か月程度)。
現在、英国勅許公共財務会計士CPFAの年会費は約GBP332です(約50,000円)。CPFAの年会費は、本部からの請求に基づいて、日本支部への支部会費とは別途、CPFAが直接に本部に支払うことになります。また、CPFA資格取得後の事務はすべて本部が行い、日本支部は関知しません(日本支部はのミッションは、CPFA資格の申請をサポートし推薦するところまでと定められています)。
申請用書類: CV フォーム CV サンプル CV作成マニュアル